GMO・DMM・レゾナンス主要3社比較——それぞれ向いている人はどう違うのか
バーチャルオフィスで「大手3社」と検索すると、必ず出てくるのがGMOオフィスサポート・DMMバーチャルオフィス・レゾナンスだ。どれも月額660円〜990円という価格帯で並んでいるように見えるが、実際に並べてみると、向いている用途がかなりはっきり分かれる。
先に結論を出す。
- 登記なし・住所だけ欲しいフリーランス→ GMOオフィスサポート 転送なしプラン(月額660円)
- ネットショップの特商法表記に使いたい→ DMMバーチャルオフィス ミニマムプラン(月額660円)
- 法人登記を月1,000円以下でやりたい→ レゾナンス 月1転送コース(月額990円・年払い)
- 初期費用ゼロで今すぐ法人登記したい→ GMOオフィスサポート 月1転送プラン(月額1,650円)
この4行で決まる人は以降を読む必要はない。ただ、「それぞれ何が違うのか、なぜそう言い切れるのか」が気になるなら、もう少し付き合ってほしい。
3社の「660円」は全部違う——比較の前に知ること
GMOとDMMは同じ「月額660円」を打ち出しているが、この2つは別物だ。
GMOの660円プランは「転送なしプラン」で、郵便物の転送はゼロ。法人登記も不可。ただし住所の利用と郵便物の受取自体はできる——受け取るだけで転送しない、というプランだ。名刺や請求書の表記に住所を使いたい個人事業主には十分だが、法人を作りたい人には使えない。
DMMの660円プランは「ミニマムプラン」で、ターゲットはネットショップオーナーだ。特定商取引法の表記と発送元伝票に使える。ただし登記は不可で、普通の郵便物転送もない。フリーランスで事業用住所を持ちたいだけなら、このプランで十分かもしれないが、使い道はGMOより限定的だ。
レゾナンスには660円プランがない。最安は月額990円(年払い・月1転送コース)で、全プラン登記可能というのが差別化ポイントだ。
価格比較で見落としがちな点
DMMの法人登記できる「ベーシックプラン」は年払いで月額2,530円〜、月払いだと5,500円〜になる。「GMOと同じ660円」と思って比較サイトを見ていると、登記したい人はベーシックプランの料金を見落とす。
料金・機能を横に並べる
| GMOオフィスサポート | DMMバーチャルオフィス | レゾナンス | |
|---|---|---|---|
| 最安プラン | 660円/月 | 660円/月 | 990円/月(年払い) |
| 最安プランで法人登記 | 不可 | 不可 | 可 |
| 登記可能な最安プラン | 1,650円/月(月1転送) | 2,530円/月(年払い) | 990円/月(年払い) |
| 入会金・初期費用 | なし | なし | 5,500円 (キャンペーン時は無料) |
| 拠点数(2026年4月時点) | 21拠点 | 非公開 | 12拠点 |
| 固定電話オプション | あり | 2026年夏再開予定 | あり(転送電話セット) |
| 郵便物の写真通知 | なし | なし | あり(全プラン) |
表を見るとわかるが、登記コストだけで比べるとレゾナンスが圧倒的に安い。ただし年払いが条件で、入会金5,500円がかかる点は注意が必要だ(キャンペーンで無料になることが多いとはいえ、タイミング次第)。
GMOオフィスサポート——コスト最優先の人向け
強みは2つだ。初期費用ゼロと、料金プランのわかりやすさ。転送回数だけで料金が上がる単純な構造なので、自分がどのプランを使えばいいか迷わない。
拠点は東京13ヶ所を筆頭に、横浜・名古屋・大阪2ヶ所・京都・神戸・福岡2ヶ所と全国21拠点。渋谷・新宿・銀座・品川・秋葉原など東京の主要エリアを全てカバーしており、住所の選択肢は3社の中で最も多い。
2026年2月から「初年度基本料金6ヶ月無料キャンペーン」も始まっており、実際には相当割安に始められる。月1転送プランなら6ヶ月間無料——つまり最初の半年は実質ゼロ円だ。
デメリット:郵便物の写真通知がない
レゾナンスが全プランで対応している「郵便物が届いたら写真で通知」という機能が、GMOにはない。郵便物がいつ届いたか確認したい場合、自分で問い合わせるか、転送されてくるまで待つことになる。郵便物が多い業種には少し不便かもしれない。
こんな人向け
- コストを最小限にしたいフリーランス・個人事業主
- 初期費用ゼロで今すぐ始めたい人
- 全国21拠点から住所を選びたい人
- 法人登記はしないが事業用住所が欲しい人(転送なし660円)
DMMバーチャルオフィス——「DMM」ブランドの信頼感と2026年の変化
DMMの強みは、ブランド認知度とサービスの安定感だった。ただ2026年3月に固定電話サービスの新規受付を終了していて、今は電話関連の機能が手薄になっている。新しい固定電話サービスは2026年夏に開始予定とのことだが、詳細は調べきれなかった。電話機能込みで検討している人は公式サイトで最新情報を確認してほしい。
料金構造がやや複雑なのも気になる点だ。ベーシックプランは年払いが月額2,530円〜、月払いが5,500円〜と倍以上違う。銀座住所を選ぶとさらに+440円/月がかかる。「月額2,530円」という数字で比較しようとすると、年払い一括前払いが前提という条件を見落としやすい。
ミニマムプランの660円は使い道が限定的
ミニマムプランはネットショップの特商法表記・発送元伝票向けで、法人登記はできない。GMOの転送なし660円とは違い、一般的な郵便物の受取にも使えるかどうかは要確認だ——ここは自分もまだはっきり確認できていないので、利用目的が特商法表記以外の場合は問い合わせてほしい。
こんな人向け
- ネットショップで特商法の住所表記が主な目的
- DMMグループのサービスをすでに使っていて管理をまとめたい人
- 電話サービスの再開後に検討したい人
レゾナンス——入会金5,500円の正体と郵便物管理の充実度
レゾナンスの入会金5,500円は、最初にドンと請求されるので「高い」と感じやすい。ただしキャンペーン期間中(週1転送の年払いコースを選ぶ場合が多い)は無料になることが多く、実際は0円で始めている人が多いようだ。
法人登記できる3社の中で最安なのがレゾナンスだ。月1転送コース990円(年払い)は、GMOの登記可能プラン(月1転送1,650円)より660円安い。年間で換算すると7,920円の差になる。
郵便物管理の機能は3社の中でもっと充実している。全プランで郵便物の写真通知に対応しており、届いた郵便物を開封前に確認して「転送するかどうか自分で判断」できる。転送料金は1回300円〜、急ぎの場合はスポット転送(500円)で即日発送も可能だ。
拠点は浜松町・青山・六本木・銀座・日本橋・神宮前・恵比寿・西新宿・神田など都内の一等地を12拠点。2026年3月に六本木店が新規オープンしたばかりで、今も拡大中だ。横浜・大阪も対応している。
顧客満足度4年連続No.1の実態
レゾナンスは「顧客利用満足度4年連続No.1」を売り文句にしている。調査元を確認すると自社調査や特定の調査機関によるものが多いのだが、それを差し引いても口コミの評判は安定して良い。「郵便物の管理が楽になった」「転送のタイミングを自分でコントロールできる」という声が目立つ。
こんな人向け
- 法人登記のコストを最小化したい(月990円・年払い)
- 郵便物を写真で確認してから転送判断したい人
- 六本木・恵比寿・青山など特定の一等地住所を使いたい人
- 郵便物が月1〜2通程度で転送コストも抑えたい個人事業主
用途別の選び方まとめ
比べた結果、3社のポジションはこう整理できる。
| こんな人 | おすすめ | 月額目安 |
|---|---|---|
| 登記不要・住所だけ欲しい | GMO 転送なし | 660円 |
| ネットショップの特商法表記 | DMM ミニマム | 660円 |
| 初期費用ゼロで法人登記 | GMO 月1転送 | 1,650円 |
| 法人登記コストを年間で最小化 | レゾナンス 月1転送 | 990円(年払い) |
| 郵便物を写真で確認したい | レゾナンス | 990円〜 |
「とりあえず一番安く始めたい、法人登記はまだ考えていない」という状況なら、GMOの660円プランを選んで、後から登記が必要になった時点でプランをアップグレードするのが現実的だ。入会金がかからないので、試しやすい。
一方で「今すぐ法人を作る、年間コストを削りたい」ならレゾナンスの990円プランが最安。ただし入会金5,500円がキャンペーン対象かどうかをまず確認してから申し込むのが鉄則だ。
コスパで始めるならGMOオフィスサポートが現時点では妥当
3社を比べた上での個人的な結論はこうだ——大半のフリーランス・スタートアップにとって、GMOオフィスサポートが最初の選択肢として無難だと思う。
理由は単純で、初期費用ゼロ・プラン変更のしやすさ・全国21拠点という選択肢の広さが揃っているからだ。今なら初年度基本料金6ヶ月無料キャンペーンも走っているので、試しに始めるハードルが低い。
転送なしプランの月額660円からスタートして、法人登記が必要になったらプランを変える——この流れが、コスト的にも手続き的にも一番ストレスが少ないと感じる。
最終更新:2026年4月12日。掲載している料金は2026年4月時点の公式情報に基づきます。キャンペーンの有無・条件は変更される場合があるので、申し込み前に公式サイトで確認してください。